政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
 それは、キスをするとか胸を触るとか、その……その場所に片倉のものを受け入れるのだということは分かっていた。

 最初は痛いかもしれないとか、血が出るとかそういうことも知ってはいた。

 だから、それに対して覚悟を決めたつもりだった。
 けれど、こんなことは想定していなかったのだ。

「やあぁんっ……」
 端正な片倉の顔が、自分のその……大事なところに埋められるとかそういうことは!

なのに、なにか尖ったところをぬるぬると舐められているうちに、なんだか、とてもとても我慢できないような気持ちになってきて。

自分の中から温かいものがこぷっと零れたような気がした。

零れたそれを舐め取られたような気がして、浅緋は足を閉じようとする。またそれを片倉に手で抑えられた。

じゅるっ……と耳を覆いたくなるような音が聞こえて、先程指が入っていた中までその舌が入っている感じがする。

「っや! そんなとこ……舐めちゃ、や……」

 お腹がきゅんとするし、中からはどんどん温かいものが出てきている気がするし、なにか、我慢出来ないような感じがする……!
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