政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
「いっぱい、出てる……」
 嬉しそうだけれど、とても嬉しそうだけれど……恥ずかしいっ。

 舐め取られても舐め取られても、そこに片倉の舌が触れている間は止めどなく露をこぼし続けていて、もう、浅緋は泣きそうだ。

「浅緋のここが可愛すぎてつい、夢中になっちゃった。ごめんね」

 ごめんね、と言いながら軽く口元を指で拭う仕草はとてつもなくいやらしい。

「今度は、中は舐めないから」
 そうして、すっかり尖ってしまった突起をまたぺろりと舐める。

 浅緋は甘い声を上げて背を反らせた。
「たくさん濡れたから、大丈夫だと思うけど」
 え?と思ったらそこに指が入ってくる。

「……っん」
 確かに違和感はあるけれど、浅緋から出てくるものの滑りを借りて、するっと中に入ってしまうのだ。

 それよりも、ぷっくりと膨れているその芽を舌先で舐められていることの方が気になってしまって。

 中に入っている指も激しく動かされているわけではないけれど、緩やかにではあるけれど、容赦なく動いてさらに先程よりも粘着質な音を響かせている。
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