政略結婚かと思ったら溺愛婚でした。
「へえー、今の社長も結構背が高いよね。身長高くて迫力あってカッコイイよね!」
「多分身長は同じくらいかしら。」
「おいくつなの?」
そう言えば知らない。
「おいくつなのかしら……多分少し年上だと思うのですけど。槙野さんより上なのかしら、一緒くらいかも」
「槙野さんって新社長よね?」
「はい」
就任した時、社長とは呼ばないで苗字で呼んでください、と槙野は宣言していた。
だから本人に向かって社長とは呼ばないけれど、社外で話をする時はみんな社長と呼んでいる。
「槙野さんは片倉さんに依頼されて社長になったとおっしゃっていたので」
ん?と周りが顔を見合わせている。
「それって、今の園村ホールディングスのスポンサーじゃないの?」
「そういうことになるんでしょうか?」
「グローバル・キャピタル・パートナーズの片倉さんよね?」
そうだ……確か以前にもらった名刺にそんな社名が入っていたような気がする。
「はい。そうです」
「え!? あの!?」
片倉のことを『あの』と言って同僚は浅緋の方に大きく身を乗り出した。
「多分身長は同じくらいかしら。」
「おいくつなの?」
そう言えば知らない。
「おいくつなのかしら……多分少し年上だと思うのですけど。槙野さんより上なのかしら、一緒くらいかも」
「槙野さんって新社長よね?」
「はい」
就任した時、社長とは呼ばないで苗字で呼んでください、と槙野は宣言していた。
だから本人に向かって社長とは呼ばないけれど、社外で話をする時はみんな社長と呼んでいる。
「槙野さんは片倉さんに依頼されて社長になったとおっしゃっていたので」
ん?と周りが顔を見合わせている。
「それって、今の園村ホールディングスのスポンサーじゃないの?」
「そういうことになるんでしょうか?」
「グローバル・キャピタル・パートナーズの片倉さんよね?」
そうだ……確か以前にもらった名刺にそんな社名が入っていたような気がする。
「はい。そうです」
「え!? あの!?」
片倉のことを『あの』と言って同僚は浅緋の方に大きく身を乗り出した。