僕惚れ③『家族が増えました』
出会いは唐突に
今日は家でレポートを仕上げなくてはいけない。
大学内の図書館でやってもいいのだけれど、そこだと館長をやっている理人が気になって全然はかどらないから。
葵咲は理人に、今日は彼を待たずに先に帰宅する旨をメールすると、恋人が帰ってくるまでに課題を終わらせるぞ!と気合を入れた。
理人との同棲生活は思いのほか楽しくて……毎日が笑顔とトキメキで一杯だ。
でも――。
さすがに毎日あんなに求められると、そのまま寝落ちしてしまって困る。
いや、決して求められるのが嫌なわけでも、理人と一緒に眠ったりお風呂に入ったりするのが嫌いなわけでもなくてっ。
というか、それらに関して言えば……、
「むしろ大好きっ……!」
理人が、葵咲にしか見せない艶っぽいあれやこれやを思い出し、思わずうっとりと声に出して力説してしまってから、ここが外だったことを思い出した葵咲は、にわかに慌てる。
真っ赤になって、「きゃー!」とつぶやきながら自分の両頬をペチペチしたところで、ふと視線を感じた。
大学内の図書館でやってもいいのだけれど、そこだと館長をやっている理人が気になって全然はかどらないから。
葵咲は理人に、今日は彼を待たずに先に帰宅する旨をメールすると、恋人が帰ってくるまでに課題を終わらせるぞ!と気合を入れた。
理人との同棲生活は思いのほか楽しくて……毎日が笑顔とトキメキで一杯だ。
でも――。
さすがに毎日あんなに求められると、そのまま寝落ちしてしまって困る。
いや、決して求められるのが嫌なわけでも、理人と一緒に眠ったりお風呂に入ったりするのが嫌いなわけでもなくてっ。
というか、それらに関して言えば……、
「むしろ大好きっ……!」
理人が、葵咲にしか見せない艶っぽいあれやこれやを思い出し、思わずうっとりと声に出して力説してしまってから、ここが外だったことを思い出した葵咲は、にわかに慌てる。
真っ赤になって、「きゃー!」とつぶやきながら自分の両頬をペチペチしたところで、ふと視線を感じた。