僕惚れ③『家族が増えました』
***
「男の子かぁ~」
子猫のお尻のあたりを確認してそう呟いた理人に、葵咲は瞳を見開く。
「理人、性別わかるの?」
聞けば、「絶対とは言い切れないけれど、多分オスだと思うよ?」と言われた。
どうやら肛門と尿道口の距離が決め手らしい。
「この子は離れてるから多分男の子」
葵咲は理人がそんなに猫に詳しいなんて知らなくて、驚かされるばかりだ。
「え? 言ってなかったっけ? この、美人さんで目が大っきくて、ちょっと吊り気味な感じがさ、アーモンドアイのキミみたいでたまらなく好きなんだよ、昔から」
結局はそこか!という発言に、葵咲は思わず吹き出してしまった。
「ねぇ理人、私、猫なの?」
聞けば、「犬じゃないのは確かだろ?」と返ってきて妙に納得させられてしまった。
「それでね、その子の名前なんだけど…“セレ”とかどうかなぁ?って……」
恐る恐る言うと、「何でセレ?」と聞かれて。
あー、やっぱり由来、聞きますよね?と思って、葵咲はどうしよう?と固まってしまう。
と、そこで来客を知らせるチャイムが鳴って、葵咲はこれ幸いとインターホンに駆け寄った。
「男の子かぁ~」
子猫のお尻のあたりを確認してそう呟いた理人に、葵咲は瞳を見開く。
「理人、性別わかるの?」
聞けば、「絶対とは言い切れないけれど、多分オスだと思うよ?」と言われた。
どうやら肛門と尿道口の距離が決め手らしい。
「この子は離れてるから多分男の子」
葵咲は理人がそんなに猫に詳しいなんて知らなくて、驚かされるばかりだ。
「え? 言ってなかったっけ? この、美人さんで目が大っきくて、ちょっと吊り気味な感じがさ、アーモンドアイのキミみたいでたまらなく好きなんだよ、昔から」
結局はそこか!という発言に、葵咲は思わず吹き出してしまった。
「ねぇ理人、私、猫なの?」
聞けば、「犬じゃないのは確かだろ?」と返ってきて妙に納得させられてしまった。
「それでね、その子の名前なんだけど…“セレ”とかどうかなぁ?って……」
恐る恐る言うと、「何でセレ?」と聞かれて。
あー、やっぱり由来、聞きますよね?と思って、葵咲はどうしよう?と固まってしまう。
と、そこで来客を知らせるチャイムが鳴って、葵咲はこれ幸いとインターホンに駆け寄った。