僕惚れ③『家族が増えました』
セレは案外度胸のある子猫なのか、家に連れて帰るとけろっとした様子でトイレに入った。
排泄を我慢していたらしいその様子に、理人はトイレから出てきたセレを思いっきり褒める。
「ホント、お前はいい子だねー」
でも、こういういい子は下手をすると排泄を我慢したりして、膀胱炎になりやすいかもしれないので、そこは気をつけるようにしてやろう、と思った。
葵咲に対して色々考えて先回りする癖は、どうも子猫に対しても健在のようで、理人はそれに気付いて内心笑ってしまう。
(あ、そうだ)
一応セレのことを教えるという約束で入手した直人の連絡先へ、メッセージを入れておこうとスマホを出すと、ラインに新着通知が届いていた。
開いてみると、直人からで。病院での待ち時間に出しておいた登録申請が無事に承認されていて、それに一言「よろしくお願いします」と返ってきていただけなのだが、案外直人もマメなところがあるのかな?と思う。
理人は少し考えてから。お澄まししたセレの愛らしい写真とともに、通院でのあれこれを申し添えて返信しておいた。
とりあえず約束は果たした。
理人はセレにさよならを告げると、仕事場へと向かった。
排泄を我慢していたらしいその様子に、理人はトイレから出てきたセレを思いっきり褒める。
「ホント、お前はいい子だねー」
でも、こういういい子は下手をすると排泄を我慢したりして、膀胱炎になりやすいかもしれないので、そこは気をつけるようにしてやろう、と思った。
葵咲に対して色々考えて先回りする癖は、どうも子猫に対しても健在のようで、理人はそれに気付いて内心笑ってしまう。
(あ、そうだ)
一応セレのことを教えるという約束で入手した直人の連絡先へ、メッセージを入れておこうとスマホを出すと、ラインに新着通知が届いていた。
開いてみると、直人からで。病院での待ち時間に出しておいた登録申請が無事に承認されていて、それに一言「よろしくお願いします」と返ってきていただけなのだが、案外直人もマメなところがあるのかな?と思う。
理人は少し考えてから。お澄まししたセレの愛らしい写真とともに、通院でのあれこれを申し添えて返信しておいた。
とりあえず約束は果たした。
理人はセレにさよならを告げると、仕事場へと向かった。