魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<次の日・勉強会・その3>

「あー、時間だわ。
ごめんなさい。
お祈りのろうそくの準備を
しなくてはならないの」

エリィは残念そうに声をあげた。
「私ばっかり、おしゃべりして
いつも叱られるのに・・」

「いや・・
とても楽しい時でした」
グラゴールも
名残惜しそうに答え立ち上がった。
「試験・・頑張って・・」

「お婆さんも、体に気を付けてくださいね」

グラゴールは、
冷たい水に浸かったような気持ちになった。
自分の今の姿は・・
老婆なのだ・・

「エリィ!エリィ!早く来てよ!!!」
神殿の奥で、女の呼ぶ声が聞こえた。
「ハーイ、今すぐに行きますから」
エリィが紙を片づけながら、
叫んだ。
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