魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
誘拐事件・ドラゴンの館・その1・21~26
<グラゴールの館・その1>
その日の、夜遅くだった。
「アンナ!アンナ、
急いで来てくれ!」
グラゴールの
玄関からの大きな呼び声に、
アンナは台所からショールを
ひっかけて、小走りに向かった。
何か、大変な事が起きたのか?
「あら、まぁ、旦那様・・・」
アンナは絶句した。
グラゴールが、
玄関ホールで立っている。
腕にはぐったりとしている女性
それもエルフだ・・
を、抱きかかえている。
「温めないと、冷えてしまっている。
毛布を急いで持ってきてくれ!」
「グレーズ!!ちょっと来て・・
グレーズ!!」
アンナが叫びながら、
毛布を取りに走り出した。
「旦那様、台所に運んで・・
まだ火を落としていませんから」
「わかった・・」
グラゴールは、
おろおろしているように見えたが、すぐに抱きかかえなおして
台所に走って行った。
アンナが、
台所に毛布を持って戻ると、
台所の暖炉の火のそばで、
グラゴールはエルフを抱えて、
床に座り込んでいた。
「すごく冷たくなっている・・
顔も青い・・」
アンナは
エルフに急いで毛布をかけた。
それから
グラゴールの肩にも、同じように毛布をかけた。
「どうか・・しましたかね・・」
アンナの連れ合いの
ドワーフであるグレーズが、
寝間着の上にガウンをひっかけ、
いつもののんびりとした調子で、
台所に入ってきた。
その日の、夜遅くだった。
「アンナ!アンナ、
急いで来てくれ!」
グラゴールの
玄関からの大きな呼び声に、
アンナは台所からショールを
ひっかけて、小走りに向かった。
何か、大変な事が起きたのか?
「あら、まぁ、旦那様・・・」
アンナは絶句した。
グラゴールが、
玄関ホールで立っている。
腕にはぐったりとしている女性
それもエルフだ・・
を、抱きかかえている。
「温めないと、冷えてしまっている。
毛布を急いで持ってきてくれ!」
「グレーズ!!ちょっと来て・・
グレーズ!!」
アンナが叫びながら、
毛布を取りに走り出した。
「旦那様、台所に運んで・・
まだ火を落としていませんから」
「わかった・・」
グラゴールは、
おろおろしているように見えたが、すぐに抱きかかえなおして
台所に走って行った。
アンナが、
台所に毛布を持って戻ると、
台所の暖炉の火のそばで、
グラゴールはエルフを抱えて、
床に座り込んでいた。
「すごく冷たくなっている・・
顔も青い・・」
アンナは
エルフに急いで毛布をかけた。
それから
グラゴールの肩にも、同じように毛布をかけた。
「どうか・・しましたかね・・」
アンナの連れ合いの
ドワーフであるグレーズが、
寝間着の上にガウンをひっかけ、
いつもののんびりとした調子で、
台所に入ってきた。