魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
「グレーズ、
急いで!!
客間の暖炉の火を起こして!!
それからベッドを温める石を
入れておくのよ」
アンナが、すぐに指示をだした。

「旦那様、
これをお飲みになってください」
アンナは、
台所の戸棚からブランデーの瓶を
取り出し、大きなコップに注いだ。

「旦那様も温めないと・・」
グラゴールは、
アンナの差し出したコップを
受け取り、一気飲みした。

彼の腕は、
まだエルフをしっかり抱きしめている。

「死んでしまうのかな・・」
グラゴールは泣きそうになっていた。その目に涙があふれていた。

「このエルフは髪の色から見て、
水か緑の系統だから・・
寒さには結構強いと思いますよ。」
緊急時でも、アンナは冷静で、
肝っ玉が据わっている。

それから
空のコップにブランデーを注いだ。
「それで・・
このエルフをどうしたのですか?」

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