魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<グラゴールの館・その3>

アンナは顎に指をやった。
こんな傷心して、衰弱している
グラゴールを見たことがなかった。

「旦那様、寝室にお連れしましょうね。」
アンナはエルフの手を触り、
それから靴を脱がした。

手は暖かくなっている。
足はまだ冷たいが・・
ベッドを温めておいたので
大丈夫だろう。

それからグラゴールの顔を見た。
青白くひどく疲れている。
むしろこちらの方が心配だ。

グラゴールは毛布に包まれた
エリィを抱き上げ、客間に向かった。

寝室のベッドにエリィを寝かせると、
グラゴールはアンナを見た。
「これから・・どうしたら・・
いい?」
アンナはエリィを見た。

はかなげで、本当に可愛らしい
エルフだ。

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