魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
<グラゴールの館・翌朝・その6>
それから
アンナの手にあるエリィの服に
目を止めた。
「その服は?」
「夕食までに洗濯して、
アイロンをかけます。
エルフの女たちに頼んで、
取りあえず必要な物は、そろえましょう」
「その・・ドレスは・・
俺が準備する・・いいだろうか」
グラゴールは、
アンナの顔色を伺うように言った。
「それでは、夕食をご一緒になさいますか?」
グラゴールは一歩退いた。
「いや、俺のこの姿を、彼女は知らないんだ。
エルフたちにばれないように、
婆さんの姿になったから・・
もし、ドラゴンが嫌いとか
言われたら」
アンナは、
グラゴールがうつむいて、
いじいじしている様子を見て
苦笑した。
こんなグラゴールの姿は・・
初めて見た。
「わかりました。
お好きになさいまし」
アンナはさっさと歩き始めた。
もう一度振り向くと、
グラゴールは
壁に寄りかかって、何かを思案しているように見えた。
それから
アンナの手にあるエリィの服に
目を止めた。
「その服は?」
「夕食までに洗濯して、
アイロンをかけます。
エルフの女たちに頼んで、
取りあえず必要な物は、そろえましょう」
「その・・ドレスは・・
俺が準備する・・いいだろうか」
グラゴールは、
アンナの顔色を伺うように言った。
「それでは、夕食をご一緒になさいますか?」
グラゴールは一歩退いた。
「いや、俺のこの姿を、彼女は知らないんだ。
エルフたちにばれないように、
婆さんの姿になったから・・
もし、ドラゴンが嫌いとか
言われたら」
アンナは、
グラゴールがうつむいて、
いじいじしている様子を見て
苦笑した。
こんなグラゴールの姿は・・
初めて見た。
「わかりました。
お好きになさいまし」
アンナはさっさと歩き始めた。
もう一度振り向くと、
グラゴールは
壁に寄りかかって、何かを思案しているように見えた。