魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
グレーズは
温めたパンを皿の上に乗せた。

「あの・・明日、
お庭を見せてもらってもいいですか?
私、どんな植物があるか、
見るのが好きなのです」
エリィの目が輝いた。

「もちろん、ですだ。
それに、ここは馬もたくさんいますだ。犬も、馬小屋には猫もね」
グレーズはのんびり答えた。

アンナが、スープを持って来た。
「あの、アンナさん、
もう一つお願いがあるのですが・・」
エリィが聞いた。
「はい、なんでしょう?」

「お食事、私一人ではさびしいので、
一緒にすることができますか?」

「まぁまぁ・・そうですね」
アンナが笑った。
「よかった。明日のお庭見学、
楽しみです」
エリィも笑った。

食堂はいつもと違う・・
暖かく、明るさに満ちている。

衝立の後ろで、
グラゴールは感じていた。
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