魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
エルフの彼氏事情・38~43
<エリィの彼氏の件・その1>
夕方、
エリィはベッドの上に
館の絵を並べていた。
「失礼します。アンナです」
アンナが、
ピンクの薔薇の花束とリボンの
かかった箱を持って入ってきた。
アンナはベッドに広げられている、数点の絵を見て
「お上手ですねぇ・・
よく描けている事・・
あら、でも」
エリィの描いた館の絵・・
その庭には、
たくさんの花が描きこまれていた。
「お花がいっぱいあれば、
と思って。
お祈りも、このくらい楽しく
できればいいのだけれども」
エリィはチロッと舌を出した。
「これは旦那様からです」
アンナはピンクの薔薇の花束と
箱を、絵の隣に置いた。
「あの・・でも・・昨日も」
エリィが言いよどむと、
アンナはきっぱりと
「こちらの都合で、
ここにいていただかなくては
ならないので。
エリィ様には
大変ご迷惑をおかけしていると
旦那様から連絡がありました」
アンナは箱を開けた。
柔らかなピンク色のドレス
だった。
薔薇の花と同じように、
うっすらとピンクと白のグラデーションが入り、
裾にはたっぷりのひだとリボンが
ついていた。
それは、
パーティに着ていくような
華やかなものだった。
「さぁさ、着てみてくださいね。」
ピンクのドレスを着たエリィは
鏡の前に立った。
アンナは満足げに
「とても可愛らしいこと。
旦那様もお喜びでしょう」
それを聞いて、
エリィは戸惑いの声で
「こんなにしていただいて・・
私、お礼を言わなくては。
それに今日のお花は、
食堂に飾っていただけますか?
私一人で見るのでは、もったいないので」
アンナはうなずいた。
「わかりました。
お花はそうしますね。
お礼は、旦那様がご帰宅された時でよろしいでしょう?
それでは
食堂でお待ちしております」
アンナは花束を持って、
急いで部屋から出て行った。
夕方、
エリィはベッドの上に
館の絵を並べていた。
「失礼します。アンナです」
アンナが、
ピンクの薔薇の花束とリボンの
かかった箱を持って入ってきた。
アンナはベッドに広げられている、数点の絵を見て
「お上手ですねぇ・・
よく描けている事・・
あら、でも」
エリィの描いた館の絵・・
その庭には、
たくさんの花が描きこまれていた。
「お花がいっぱいあれば、
と思って。
お祈りも、このくらい楽しく
できればいいのだけれども」
エリィはチロッと舌を出した。
「これは旦那様からです」
アンナはピンクの薔薇の花束と
箱を、絵の隣に置いた。
「あの・・でも・・昨日も」
エリィが言いよどむと、
アンナはきっぱりと
「こちらの都合で、
ここにいていただかなくては
ならないので。
エリィ様には
大変ご迷惑をおかけしていると
旦那様から連絡がありました」
アンナは箱を開けた。
柔らかなピンク色のドレス
だった。
薔薇の花と同じように、
うっすらとピンクと白のグラデーションが入り、
裾にはたっぷりのひだとリボンが
ついていた。
それは、
パーティに着ていくような
華やかなものだった。
「さぁさ、着てみてくださいね。」
ピンクのドレスを着たエリィは
鏡の前に立った。
アンナは満足げに
「とても可愛らしいこと。
旦那様もお喜びでしょう」
それを聞いて、
エリィは戸惑いの声で
「こんなにしていただいて・・
私、お礼を言わなくては。
それに今日のお花は、
食堂に飾っていただけますか?
私一人で見るのでは、もったいないので」
アンナはうなずいた。
「わかりました。
お花はそうしますね。
お礼は、旦那様がご帰宅された時でよろしいでしょう?
それでは
食堂でお待ちしております」
アンナは花束を持って、
急いで部屋から出て行った。