魔法の恋の行方・ドラゴンのヘタレ純愛・シリーズ6(グラゴールとエリィ)
グラゴールが机につっぷし、
うめくように言葉を続けた。
「俺がエルフなら・・
よかったのだろうが、
あの時は、婆さんの姿で・・・
だから」
アンナが腕組みをして、グラゴールのそばに立った。
旦那様は・・
すべてにおいて優秀であり、
他のドラゴンより秀でているのに・・
しかし、
恋愛に関してここまでヘタレ
とは。
結構エルフと遊んでいたし、
女関係も
卒なくこなすと考えていたが。
アンナが
グラゴールの背中をそっとなでた。
「明日の午後に、お返ししましょうね。
また、チャンスがあるかもしれないし」
「チャンスなんかない!
すぐに別のエルフの男が、
言いよるに決まっている!!」
アンナは
いらつくグラゴールを、なだめるように
「旦那様、相当にお疲れですから、今日はもうお休みくださいまし。
このお花は、書斎に生けておきましょう。
旦那様のお気持ちは、今は伝わらなくても」
そばで聞いていたグレーズが
とどめを刺した。
「魔法石を使っての誘拐は・・・
まずかったですだ。」
グラゴールは顔を手で覆った。
エリィは・・・
音をたてないように注意して、
自分の部屋に戻った。
うめくように言葉を続けた。
「俺がエルフなら・・
よかったのだろうが、
あの時は、婆さんの姿で・・・
だから」
アンナが腕組みをして、グラゴールのそばに立った。
旦那様は・・
すべてにおいて優秀であり、
他のドラゴンより秀でているのに・・
しかし、
恋愛に関してここまでヘタレ
とは。
結構エルフと遊んでいたし、
女関係も
卒なくこなすと考えていたが。
アンナが
グラゴールの背中をそっとなでた。
「明日の午後に、お返ししましょうね。
また、チャンスがあるかもしれないし」
「チャンスなんかない!
すぐに別のエルフの男が、
言いよるに決まっている!!」
アンナは
いらつくグラゴールを、なだめるように
「旦那様、相当にお疲れですから、今日はもうお休みくださいまし。
このお花は、書斎に生けておきましょう。
旦那様のお気持ちは、今は伝わらなくても」
そばで聞いていたグレーズが
とどめを刺した。
「魔法石を使っての誘拐は・・・
まずかったですだ。」
グラゴールは顔を手で覆った。
エリィは・・・
音をたてないように注意して、
自分の部屋に戻った。