初恋グラフィティ

すまなそうな顔をしているユキちゃんに、私は笑って見せた。




「うん…。私でよかったらいつでも声かけてよ…。私じゃみぽりんの代わりにならないかもしれないけど、気を紛らわしてあげることぐらいできると思うし…」


「そっか…」




ユキちゃんは少し間を置いてから、ありがとなと目を細めた。






運ばれてきたお昼を食べている間ユキちゃんはまた黙ってしまったけど、


彼を笑わせたい一心で私がいろんな話をすると、ユキちゃんは時折その表情をゆるませていた。




…その笑顔を見て思う。



やっぱり、ユキちゃんは笑ってる方がいいよ…。




ユキちゃんが笑ってくれるんなら、私、何だってするし…。



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