初恋グラフィティ
すると彼女はひどく驚いていた。
「何…、そんなことがあったんだ…?」
「はい…」
「そっか…」
みぽりんはおもむろに腕を組んだ。
「それで、志保はこれからどうするつもり…?」
「え…?」
「赤ちゃんよ…。産むの…?産まないの…?」
「それは…」
そんなの、産めないにきまってるよ…。
「私…、あんな悪魔の子なんて産みたくないです…。あんな人と一緒になるなんて絶対嫌だし、かといってひとりで産んでひとりで育てていく自信もないし…」
それに、
なんてったってユキちゃんと別れたくないもん…。