初恋グラフィティ
「やっぱそうだよね…」
みぽりんはため息をついた。
「できちゃった結婚っていうのもあるけど、志保にはそんな気全然ないわけだ…?」
「はい…」
私がうなだれると、みぽりんは再び息を吐いた。
「わかった…。じゃあ、これから一緒に恭平のところへ行こう…?」
「え…?」
みぽりんは立ち上がってコートを羽織った。
「だって赤ちゃん産めないんでしょ…?だったら中絶費用はあいつに出してもらわなきゃ」
「えっ…」
「こういうことはね、相手の男にきちんと責任取ってもらわなきゃダメなの…!」