初恋グラフィティ

結局私はみぽりんに連れられ、再びあの悪魔の部屋を訪れることになった。




みぽりんの車で恭平さんのアパートへ向かった私達。



彼の部屋のインターフォンを鳴らすと、


恭平さんは風呂上りらしき格好で、お酒のにおいをぷんぷんさせて出てきた。




彼はみぽりんを見るなり「何だ、お前かよ」と言ったけど、私がいることに気づくと、




「おー、志保ちゃん、久しぶりー。ずっと電話に出てくれないからさみしくしてたよ。とにかく入って入って」と笑顔を見せた。




中に入ると、そこは相変わらず散らかっていた。



テーブルの上にはお酒やつまみがたくさん置いてある。




恭平さんはどうやらひとりで宴会をしていたようだ。




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