初恋グラフィティ
「この、バカ…!あんたのせいで志保妊娠しちゃったんだよ…?!」
「え…?」
恭平さんが目を見開いた。
「あんたさ…、志保はまだ高校生なんだよ…?この責任、一体どう取ってくれるつもり…?!」
「何…、志保ちゃん、赤ちゃんできたの…?」
恭平さんの問いに、私は黙ってうなずいた。
「マジで…?」
私はまたうなずいた。
「そっ…か」
恭平さんは信じられないというような顔をしていたけど、しばらくするとその場に正座し直し、真面目な表情を見せて言った。
「わかった…。俺責任取るよ…。いや、ぜひ取らせて欲しい」
え…?
「志保ちゃん…、君、子ども産みなよ…」
うそ…。
「俺達結婚して、一緒に子ども育てよう…?」
そんな…。
困る…!
そんなの絶対困るよぉ…!