初恋グラフィティ

「この、バカ…!あんたのせいで志保妊娠しちゃったんだよ…?!」


「え…?」




恭平さんが目を見開いた。




「あんたさ…、志保はまだ高校生なんだよ…?この責任、一体どう取ってくれるつもり…?!」


「何…、志保ちゃん、赤ちゃんできたの…?」




恭平さんの問いに、私は黙ってうなずいた。




「マジで…?」




私はまたうなずいた。






「そっ…か」




恭平さんは信じられないというような顔をしていたけど、しばらくするとその場に正座し直し、真面目な表情を見せて言った。




「わかった…。俺責任取るよ…。いや、ぜひ取らせて欲しい」




え…?




「志保ちゃん…、君、子ども産みなよ…」




うそ…。




「俺達結婚して、一緒に子ども育てよう…?」




そんな…。






困る…!




そんなの絶対困るよぉ…!



< 164 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop