初恋グラフィティ
母がお茶とお菓子を持って来てくれた後。
キーコが急に真面目な顔をして言った。
「ホントは今日さ、みぽりんにあんたの様子見てこいって言われて来たんだ」
「え…?」
「詳しいことは教えてもらえなかったんだけど、あんた今大変なんだって…?」
「えっ…」
答えに詰まってしまった。
「ねえ、何かあったの…?」
キーコが私の顔を覗き込んだ。
…やっぱりキーコに隠し事はできないや。
私はキーコにもまだ話してなかった全てを話すことにした。