初恋グラフィティ
どうしよう…。
こんなの、
ユキちゃんの前で絶対まずいよぉ…(泣)!
そう思ったけど遅かった。
水道水で口をゆすいでいた私の隣には、いつの間にかユキちゃんが立っていた。
「志保…?」
「あっ…、ごめんね…。何かまだ具合悪かったみたい…」
ユキちゃんの方を見ると、彼はひどく真面目な顔をしていた。
「あのさ…、こういうの、ドラマとかで見たことあるんだけど…」
「え…?」
「もしかして志保、妊娠してるわけ…?」
「……」
やだ…、
ユキちゃんにばれちゃった…?!