初恋グラフィティ
冬休みが明け、今日から3学期という日の朝。
家を出て近くのバス停まで歩いていると、
背後で車が停まる音がし、クラクションがうるさく鳴り響いた。
朝っぱらから何…?
そう思って振り向くと、
そこにはなぜかユキちゃんの車があって、
運転席から顔を出したユキちゃんが私に笑いかけていた。
「乗れよ」
「えっ…?」
「学校まで送ってってやるからさ」
「え…?」
彼の言葉に驚いていると、
「ほら、早く…!」
私はそうせかされて、急遽助手席に乗り込むことになった。