初恋グラフィティ

恭平さんの気持ちは嬉しかった。




でも、


このまま彼の気持ちをありがたく受け取っていいものか、やっぱり躊躇してしまう。




だって、


私のお腹の中には、恭平さんの赤ちゃんがいるんだよ…?



私が恭平さんと一緒にならなかったら、この子はどうなるの…?






私はとっさに恭平さんにたずねていた。




「けど、赤ちゃんはどうなるの…?もう堕ろすことなんてできないのに…」




すると恭平さんは「何だ、そんなこと気にしてんの?」と笑った。




「子どもは君と幸男の子として育てればいいじゃん」


「え…?」



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