初恋グラフィティ
…驚いた。
ユキちゃんからそんな言葉を聞けるなんて…。
そんなこと言われたら、私の心なんてまた簡単にぐらついてしまう。
このままユキちゃんの腕に飛び込みたくなるよ…。
でも…。
「ユキちゃんは気にならないの…?」
「何が…?」
「その…、私と恭平さんの赤ちゃんのこと…。自分の子どもじゃないのに、恭平さんの言うとおり、ホントに自分の子として育てていけると思ってるの…?」
それはユキちゃんにとって、ちょっと酷な質問だったかもしれない。
聞いてしまった後で、やっぱり聞かなきゃよかったとすぐに後悔した。
けど、
ユキちゃんはそんな問いにも深くうなずいて、また私の心を揺さぶった。