初恋グラフィティ
「志保…、俺はね…、それで志保が幸せになるんなら、それで志保が喜んでくれるんなら…、それくらいのことは覚悟するつもりでいるんだよ…?」
ユキちゃんはとても澄んだ目をして言った。
「恭平も言ってたけど、俺も好きな人が幸せになれる道を1番に考えてあげるのがホントの愛なんだって思うんだ…。そしてそのためなら人間どんなことでもできるっていうかさ…。言ってみればまあ…、志保の喜びが俺の喜びってことだな…」
そう言うとユキちゃんは目を細めた。
「ユキちゃん…」
私、ユキちゃんのこと信じていいの…?