初恋グラフィティ

「あの…、恭平さんの元奥さんって、ミホさんて名前だったりします…?」




思わずそうたずねると、恭平さんはにやりと笑って、私をその場に押し倒した。




「その答えが知りたいんなら、ちょっとおとなしくしててよ」


「えっ…?」




恭平さんは私の口を左手で塞ぐと、嫌がる私を無視して再び私を辱めた。




「…っ!」




相変わらずのバカ力に、情けないけど私は今日も逆らうことができなくて…。






…悪夢の中、


今朝ユキちゃんが見せてくれた笑顔と


音楽準備室から聞こえてきたみぽりんと誰かの会話が思い出されて、




また涙がこぼれた。



< 55 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop