初恋グラフィティ
07 二度目の告白
ユキちゃんに誘われた私は、土曜日に彼とふたりで会うことになった。
ユキちゃんは「ひとりでいるといろいろ考えて暗くなるからパーッと騒ぎたい」って言ってたけど、
こういうのって、今度こそデートって言ってもいいんだよね…?
そう思うと自然と心が軽くなって、約束の日が待ち遠しくて仕方なかった。
あんなにやる気のなかった日常生活でさえ、頑張ろうと思えるようになっていたから不思議。
キーコとみぽりんに事の成り行きを話すと、
「頑張ってきなよー」とか「絶対香田くんをモノにしてきなさい!」などと茶化された。
その間恭平さんからも時々連絡があったけど、私はそれを無視していた。
もう恭平さんに頼る必要はないと思っていたし、あんな思いをさせられるのもこりごりだった。
…いろいろあったけど、ここまでユキちゃんに近づいてこれたんだもん。
あとは自分で何とかしなきゃいけないよね…。
私は週末に向けて、そんなふうに自分を励ましていた。