夏の風
「また……?!」
あたしは驚きのあまりつい、話してしまい慌てて黙った
「しかも、その時はかなり傷が深くて危険な状態だとかで
また俺は優里の両親に呼び出された
そしたら、優里の両親は俺に土下座して
『別れないでやってくれ』
って言いやがる
勝手だろ?俺の感情は無視だ」
「うん…」
あたしは、問いかけられたから、とりあえず相づちをうってみる
「でもよ…俺は
『もう、無理です』
ってはっきり言った
そしたら、優里の親父が
『優里と別れないでいてくれるなら他に何人女を作ろうと構わない…ただ、優里と別れないでやってくれ…頼む…』
って言ってきた
完全にイカレてるとしか思えねぇ…
でも、俺はこの条件をのんだ
これが俺の人生最悪の決断になった 」