夏の風


呆然と立ち尽くすあたしに川島先輩が近づいてくる 


「亜耶ちゃん久しぶりだね〜!今日は良く来てくれたじゃん!」



誰が見てもカッコいいと思うかもしれない整った顔の川島先輩の笑顔も、今のあたしには悪魔にしか見えない 



川島先輩が近付きあたしの髪に触れる 



あたしは我に返ると 



「ご…ごめん…なさ…あたし、間違えちゃった…みたい…か、帰ります…」


と言ってリビングから出ようとした 



が…そのまま腕を捕まれ、川島先輩に抱き寄せられた 


「イヤッ…」



あたしは思いっきり抵抗したが、男の人に叶うわけもなく無罪にもそのまま絨毯に押し倒された 


助けて…! 


誰かぁぁぁ! 


あたし…あたし…まだ処女なのに…こんな人と… 


「イヤ―――――ッ!!」


あたしは精一杯暴れた 






< 110 / 279 >

この作品をシェア

pagetop