夏の風
キャミソールが胸の上まで捲り上げられた時
あたしの耳に天の音が聞こえた
ブォン…ブォン…キキ―ッ
バタンッ
バタバタ…
バンッ!「亜耶!!」
「チッ!丈流!何しに来た?!」
天の音は…丈流くんだった
「てんめぇ!!」
丈流くんはあたしの上に乗る川島先輩に掴み掛かるとそのまま拳で殴った
「キャッ…」
あたしは飛び起きると、とりあえず服を直した
丈流くんと川島先輩の乱闘はしばらくすると収まり、
川島先輩が唇の血を拭いながら乱暴にリビングを出ていった
あたしはリビングの隅に座りながら丈流くんを見つめていた
ハァハァ…と荒い息を整えながら丈流くんがあたしに振り返った