夏の風
そこまで一気に話すと丈流くんはキッチンに行き、ジュースを二本出してきた
あたしの手にリンゴジュースを持たせると自分も飲みはじめた
いつもお酒を飲んでいる丈流くんがジュースなんて、なんか違和感があった
あたしは川島先輩の不快感を流すようにリンゴジュースをゴクゴク飲んだ
丈流くんは一息つくとまた話しはじめた
「慌てヤスの家に行き、何で川島先輩の車がシンの家の近くにあるのか問いただした
ヤスの口を割るのは簡単だからな
ヤスはすぐに白状した
川島先輩に脅され、亜耶ちゃんと合わせた
と聞かされ、そのままヤスを殴り、共犯のシンを殴り、その場にいた他の5人も殴り、急いでここに来た」
「丈流くん…」