夏の風


そこまで一気に話すと丈流くんはキッチンに行き、ジュースを二本出してきた 

あたしの手にリンゴジュースを持たせると自分も飲みはじめた 


いつもお酒を飲んでいる丈流くんがジュースなんて、なんか違和感があった 



あたしは川島先輩の不快感を流すようにリンゴジュースをゴクゴク飲んだ 



丈流くんは一息つくとまた話しはじめた 


「慌てヤスの家に行き、何で川島先輩の車がシンの家の近くにあるのか問いただした 

ヤスの口を割るのは簡単だからな 

ヤスはすぐに白状した 

川島先輩に脅され、亜耶ちゃんと合わせた 

と聞かされ、そのままヤスを殴り、共犯のシンを殴り、その場にいた他の5人も殴り、急いでここに来た」 


「丈流くん…」






< 114 / 279 >

この作品をシェア

pagetop