夏の風
「フフ…萩原さんって面白いね…みんな、ありがとう…あと…宜しくお願いします」
あたしはみんなにぺこりと頭を下げた
「こちらこそ宜しくお願いします」
萩原さんを筆頭にみんな次々と挨拶を交わし、ちょっと異様な光景になった
そんな異様な光景にみんなで声を出して笑った
良かった…受け入れてもらえて
あたしはこれから新しい友達と高校生活を送るんだ
あの二人とはもう、話す事もないだろう
そしてあたしは大事な事に気付いた
サキ達と友達じゃなくなるってことはもう丈流くんに会えない
あたしは夏の終わりに親友と初恋の両方を失った
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