夏の風


そして日曜日、あたしは約束の時間ギリギリにリベルに到着した


リベルは駅前にあるカジュアルな喫茶店


値段もリーズナブルなことから、学生達がけっこう愛用している


あたしは店内に入るとマキ達の姿を探した



「亜耶〜!こっちだよ!」


えっ?どこ?


マキの声を探すと奥のテーブルにみんな集まっていた




「お待たせ!
みんな久しぶりじゃない?」



「おぉ!藤咲、お前幹事なんかできるのかよ?」


会うなり早速嫌みを言ってきたのが、多分学年一のお祭り男のコウキだった






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