夏の風
ドキッ…
「何で…わかったの?」
「大体、女の子はこっちの方が好きだろ?」
あっ…なる程、陽斗は女慣れしてるんだ
「ありがとう…」
あたしはちょっとでも、ドキッとした心臓を恨みながら二人の後に付いてコウキの家に行った
コウキの家はあたしの家のすぐ近くにある
小学生の頃は子供会とかも一緒だったから、コウキのお母さんのことも良く知っていた
コウキは家の玄関を開けると
「友達連れてきた!」
と奥に向かって叫んだ
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