夏の風


「は〜い!陽斗くん、いらっしゃい!
あら?…亜耶ちゃん?」


「はい!こんばんは、ご無沙汰しています!」



「まぁ〜!女の子はしばらく会わないうちに綺麗になっちゃうから、おばさん一瞬わからなかったわ〜」


コウキのお母さんはエプロンで手を拭きながらあたしに近づくと



「やっぱり、女の子は華があるわ〜!ウチは男の子ばっかり3人もいるからむさ苦しいのよね〜」

と話し出した


昔と変わらない明るいコウキのお母さんに



「おばさんも全然変わらず、お若いですね」


と、とっておきのお世辞を言った






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