夏の風
「仕方ないから、とりあえずバス停まで少しづつ運んでいこう」
瀬戸っちの多分それしか方法はないだろうという提案にみんな賛成し、手分けして荷物を運んだ
まさか、幹事がこんな重労働とは…
「ハァ〜疲れたぁ〜」
「亜耶は体力ねぇなぁ〜!もう運ぶのはいいからバス停で荷物番してろよ」
「…はい」
あたしは陽斗の優しさに甘えて、バス停で荷物番をすることにした
バス停に次々と積み上げられていく荷物に、並んでいる人達の視線がチクチクと刺さる
《まさか、その荷物乗せるんじゃないでしょうね》
と…………
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