夏の風
次々と乗客が降り、さっきバスの中に荷物を運び込むのを手伝ってくれたオジサン達もバスを降りてしまった
バスの中はあたし達と大量の荷物だけになった
同窓会の会場は川の上流で山の麓みたいな所にある
周辺に民家もないから、乗客が居なくなるのも納得だけど…
「バス停からバンガローまでこの荷物ど〜やって運ぶの?!」
半ばあたしはパニック状態だった
「お前はろくに働いてねぇんだから、余計なこと言うなよ!」
コウキはさっきまでゴネてたくせにいきなり反撃に出た
「なにそれ!!
ちょっとコウキムカつく!!」
「あ〜!!もうヤメヤメ!亜耶が心配しなくても、さっき手伝い頼んどいたから」
陽斗はそういうとあたしの頭をポンと軽く叩いたいた
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