夏の風


「どこって…酒、買いに…一緒に行くか?」


「うんっ!!」


あたしは飛び上がり、丈流くんに付いていった 


途中、志乃が気になり振り返るとテンション高く誰かと話していた 


少し位なら大丈夫かな 


あたしは丈流くんの後を追い外に出た 


ブォン…ブォン…


大きな音の方を見ると丈流くんがバイクにまたがっていた 


「後ろ乗って!」


「うん!…でもバイク初めて…どうやって乗るの?」


「とりあえず乗って、オレにしっかりつかまって」


「…こう?」


あたしは丈流くんの大きな背中に遠慮がちにくっつき、洋服につかまった 






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