夏の風


「付き合ってくれる?」


真っ直ぐにあたしを見つめる陽斗の瞳…



陽斗なら…丈流くんのこと忘れさせてくれる?



優しい陽斗となら、悲しまないで済む?



あたしは気がつくと



「…うん」



と、答えていた




「良かった…」



陽斗はニッコリと笑うとあたしにそっと顔を近づけてきた



陽斗との初めてのキス



丈流くん以外の人との初めての…



陽斗はそっとあたしを抱き締めてくれた







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