夏の風


プルプル〜プルプル〜プルプル〜プルプル〜


「………は…い」


10コール目にやっと電話に出た陽斗の声は思いっきり寝起きの声だった


「陽斗?亜耶だけど?」


「…ん?…あぁ…今…何時?」


「3時過ぎ…」


「あ〜…昨日…飲み過ぎちまってよ…ふぁ〜ぁ」

呑気に欠伸何かしてる陽斗に少しイラッとする



「ねぇ陽斗?あたしもう二時間以上駅で待ってるんだけど…」




「ん?…あぁ…そう?」


「今日はもう出掛けるのヤメル?」



「イヤ…今から支度するから、リベルでお茶でもしてなよ」



「…うん…わかった」






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