夏の風


あたしは電話を切ると深いため息をこぼした


陽斗と付き合うようになってからため息が増えた気がする



仕方なく、駅前のリベルへ行き窓際の席に座った



しばらくすると、注文したホットレモンティーが運ばれてきた



冷え切った体に熱々のレモンティーが染み渡る



あたしは暇つぶしに、携帯を開きメールを打つ相手を探した



マキ…メグ…サキ……


サキ


まだ、電話帳に残っていた過去の親友サキの名前


もちろん、志乃の名前も残っている







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