夏の風


色々なショップが立ち並ぶこのショッピングビルは若い子達にかなり人気のスポットだった


「混んでるなぁ〜」


陽斗はあたしの手を握りながら、どんどん歩いて行く



「ねぇ?何買いにきたの?」



「何って…あれ?言わなかったっけ?
亜耶の誕生日プレゼントだよ!来週誕生日だろ?」



「…えっ、あ、ありがとう」




そうだったんだ…



あたしは俺様な陽斗がそんな事を考えていてくれたとは思ってもみなかったから、かなり驚いた



何か、陽斗の優しさに触れた気がしてちょっと嬉しくなった






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