夏の風


「してみなよ」


「うんっ!」


店員さんに出してもらった腕時計を腕にはめてみる


「可愛い〜!
本当に良いの?一万円もするよ?」



「大丈夫だよ!亜耶が気に入ってくれれば良いんだから」


ニッコリ笑いながら陽斗は会計を済ませてくれた


陽斗の深い愛を感じた



「ありがとう、大切にするね!」


あたしはとびきりの笑顔でお礼を言ったはず…が、次の陽斗の言葉で全てが崩れた





「女ってみんなそれ喜ぶよな?
前の女もそうだったよ!」






笑顔が一瞬にして消えた






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