夏の風


あたし達が準備をしている間に男連中は飲みだしていた



「ちょっと〜!待っていようって気はないの?」


マキが怒っているのも気にせず、



「早く鍋やろ〜ぜ!」



と言いながら、陽斗がガスコンロをセットした






コタツの上でグツグツ煮えるキムチ鍋は本当に美味しくて、お酒にも良く合う



鍋が空になるころにはみんなかなりお酒が回っていた




口数の少ない瀬戸っちは既に潰れて寝込んでしまい、更に存在感が薄くなっていた



そして


「あ〜俺、ちょっと電話してくる」



と、陽斗が千鳥足で外に出たときコウキがあたしに詰め寄った






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