夏の風


「なぁ?お前さ、陽斗の事ど〜思ってんの?」



「えっ?ど〜って?」



「何かさ…前に忘れられない男がいるとか言ってなかった?」



酔っ払っているクセに良く覚えているなぁ…


と思わず感心した



「丈流くんの事?」



丈流くん…



その名前を口にするとやっぱり、胸がキューンとなる



「そう…かな?
で、まだそいつの事忘れられねぇ?」



コウキは陽斗の親友でしょ?そんなことまともに答えられないよ…



「どうか…な」




「どうなんだよ?
陽斗さ…最近、お前の妹のことばっかり言わねえ?」




「あ…うん…言ってる」






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