夏の風


やっぱり、コウキの言うようにあたしから別れを切り出すべきなのかな?



…悔しいけど…出来ない



でも、終わりが近いことだけはわかる




後はいつ別れるかそれだけ…









そしてあたし達はクリスマスを2週間後に控えた土曜日の夜、別れた



言い出したのはやっぱり陽斗だった




「どうしても、沙耶ちゃんの事が忘れられないから、こんな気持ちで付き合ってても亜耶に悪いし」




別れの理由は沙耶…




沙耶だって多分いい迷惑だろう




自分が原因でお姉ちゃんが彼氏と別れるなんて…




「…わかった…」




「まぁ、地元だしこれからも友達として付き合おうぜ!!」




「…うん…そうだね!」





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