夏の風
第五章 不思議な関係
始まりはX'masから
高校が冬休みに入ると、あたしはテーマパークのバイトを毎日入れた
バイトしているときは何も考えないでいられたし、笑顔でもいられた
そして、冬休み中の最大イベントのクリスマスイヴにもあたしはバイトをしていた
当日は午後から近くにあるダンス教室の生徒さん達の貸し切りでレストラン内は大忙しだった
バイトが終わる頃には外は真っ暗で、パーク内のイルミネーションが幻想的な光を放っていた
「みんなで飯食いに行くけど、お前も行くか?」
ボーっとしていたあたしにレストランの社員さんが誘ってくれた
彼氏のいる子は今日はみんなバイトを休んでいたから、今日バイトに来ているあたしに彼氏がいないのはバレバレ…
でも、あたしは
「せっかくだけど、今日は帰ります!お疲れ様でした!」
何か惨めな気がして、社員さんに挨拶すると走って駅まで行った
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