夏の風


「クリスマスイヴの夜に一人は寂しすぎるよな?」



えっ…?



聞き覚えのある…



ううん…聞き間違うハズのない声…



丈流くん…?まさかね…



あたしは恐る恐る声のした方に振り返った






「久しぶりだな」




そこにいたのは間違いなく丈流くんで…



でも、そんなことは絶対有り得ないから



あたしは寒さのあまり頭がおかしくなったんだと自分に言い聞かせ、ギュッと目を閉じた






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