夏の風
第六章 色んな恋
陽斗の場合
『なぁ?マジで沙耶ちゃん何とかなんねぇ?』
…と、元カレ陽斗から電話がかかってきたのは、丈流くんとの不思議な関係が始まってから2週間、陽斗と別れてから1ヶ月ちょっと経ったころだった
『あのね…前にも言ったと思うけど、沙耶には彼氏がいるから駄目だから!諦めたほうが良いと思うよ』
『じゃあ、誰か可愛い子紹介してくれよ』
それって…元カノに頼むこと?
『…無理』
『なんだよ!ちゃんと探せよ』
だから…なんであたしの友達を元カレに紹介しなきゃならないわけ??
『まぁ…一応探すだけさがしてみるよ…』
あまりにもしつこい陽斗にあたしはとりあえず、探すフリをしておいた
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