夏の風


『そっか…でもさ、こればっかりはお互い良く話し合わないとね…沙耶も納得できれば諦めるだろうから…』



『ハァ…沙耶が簡単に納得すると思いますか?』


『まぁね…そりゃ難しいかもしれないけど、でも付き合ってたのはリョウちゃんなんだから最後まで責任持ってケジメつけなよ』



『うわぁ…姉ちゃん冷たいな…マジ、沙耶ストーカーみたいで…俺…本当に限界…』




『…あたしもまた一応は話してみるけど、リョウちゃんもちゃんと誠意を持って説得してね!大体、浮気したリョウちゃんが悪いんだから!』



『…そうだけど…』



『とにかく、あまりあたしに期待しないで自分でも努力してね!』






まだ何か言いたそうなリョウちゃんを突き放すように電話を切った







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